多くのお客様が一度に集まるフロント。その隣に気兼ねなく「あちらがトイレとなっております。」と言え、お客様がトイレをお待ちになる状況を見ないようになりました。
　清掃性も細かな所に配慮いただき、小便器の下の角を無くしたり、タンクレストイレなので便器の奥まで手が届くようになり、今までより美しい空間を創り易くなりました。
　工事後、会員様やご利用者様から多くの嬉しいお言葉をいただきました。「かっこいいねぇ」「かわいいわねぇ」「手すりが助かる」「ベビーベッドが便利」「引戸で助かるわぁ」。
掃除係の方から「これは掃除しやすい！ありがとうございます。」
　そして従業員の皆から「お客様には分かりにくいところですが、隠れたおもてなしの場所ができて、また働き甲斐のある職場になりました。」と、このリフォームで今まで表に出てこなかった気持ちが見えたことに一番嬉しく思いました。

ユニバーサルデザインとトイレの数確保、そして施工期間の制限と空間デザイン。これらを組み合わせるために何度も先方様と打合せをしました。築20年以上であり、RC造であることから費用的にも踏ん切りが付けれなかったと言うことと、面積的にトイレの数が増やせないと判断されていたのでお客様の声をすぐに反映することができませんでした。今回利用価値が少ない倉庫部分を工事面積に含むことで、十分とは言えませんが面積を確保し、引戸や引込ドアを多用しバリアフリーを実現。そして工期短縮に有利なワンデーリモデル便器を採用し、お客様のニーズを形にしました。