百年を、また百年〜思いの
| お客様のご要望 | ①夫婦が終の棲家として困らない間取りにしたい ②将来娘夫婦と同居になっても困らない間取りにしたい ③築99年という古い家なので耐震性に安心感をもちたい ④冬はひどく寒いので暖かくしたい ⑤たくさんの思い出をできるだけ残したい |
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施工事例データ
| 住所 | 愛知県西尾市 |
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| 施工箇所 | 全面 |
| 住宅形態 | 戸建て |
| リフォーム面積 | 125.5→125.5 |
| 施工内容 | 古民家リフォーム、バリアフリーリフォーム、高性能リフォーム、性能向上リフォーム |
| 費用 | 3000万円 |
| 工期 | 100日 |
| 築年数 | 99年 |
| 使用商材 | 【キッチン】キッチン：TOTO（ザ・クラッソ） /壁・天井：サンゲツ（ビニールクロス）/床：ナラフロアタイル 【トイレ】トイレ：TOTO(ネオレストRH1) 壁・天井：サンゲツ（ビニールクロス）【浴室】システムバス：TOTO（シンラHKシリーズ）【洗面】洗面化粧台：TOTO壁・天井：サンゲツ（ビニールクロス） |
| ご提案内容 |
お客様のご要望を元にご提案させていただきました ①安全性を配慮し２階へ上がらず１階のみで生活が完結できる間取り作り、バリアフリー空間 ②将来娘様ご夫婦が同居暮らしをする最困らない様、２つの玄関を設置 ③伝統構法を配慮し耐震と免震の両方から強化 ④断熱性と気密性を高め、快適で健康的な暮らしをご提案 ⑤先代の思いを次世代は受け継ぎたい |
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■古民家インスペクションの実施■
100年近く建っている木造建築には様々な調査が必要です。１.床下の蟻害の程度や腐朽菌の種類、湿度等 ２.時刻歴応答解析による伝統的耐震診断 ３.前項を下に行う伝統的耐震補強計画 これらをもとに正しく伝統構法の住まいをまた100年、快適に安心して住まえる住宅へ再生していきます。
■百年、また百年■
古民家インスペクションをもとに伝統耐震診断を行い、一階部分には、４ヶ所の耐震壁で剛性を、４ヶ所の免震壁で免震性をそしてその免震性の補助として２ヶ所面格子パネルのバランスを考え配置し、今後の地震にそなえました。
構造的な安心感はまた永く家を大切にされていく思いを強くさせることになります。
■古き良き物を活かす■
磨き続けた無双窓の戸。先代が大切に残してくれた物をなるべく利用することで趣のある空間となるだけでなくコスト削減にもつながりました。
１階の施工範囲は断熱等級３
HEAT:20 G1超：Ua値0.58 気密C値1.0
※HEAT20G1はZEHよりもひとつランクが上
※C値は数値が少ないほど機密性が高い
※Ua値は数値が少ないほど断熱性能が高い
土間断熱に合わせて重点的に気密施工を施し住宅性能も向上（完成後の測量で外気５℃で玄関は１９℃（LDK２６℃）の結果が得られました）
思入れのある無双窓の戸を再利用し趣を融合させた古民家らしい玄関へ。
■想い出の座卓■
奥様が小さい頃からあった、先代が使っていたと言われる思い出の座卓。 脚が低く使用用途がありませんでしたが、捨てるのは忍びないと奥様。 そこで脚を継ぎ足し、高さを変えダイニングテーブルとすることを提案しました。 想い出を廃棄することなく、次の世代へ家族の歴史をまた永く残すことにつなげることをお勧めしました。
表面が所々傷んでいましたが、 手作業で再生をしていきました。
■DKのアイレベル■
梁高さの関係上、南側にある第二玄関前ホール2の床レベルが下がることにより、 パントリーやキッチンに15cm程度の段差が発生する計画となりました。 それを利用しキッチン作業をする人と食事をされる人の目線(アイレベル)を 合わせることで家族の一体感を高める補助に一役買っています。
リフォームされたお客様の声
①【バリアフリー空間】
築100年の家の間取りが全く思いもつかない間取りになって、生活しやすい住まいになりました。来客を招い ても狭くなく、仏壇も世話がしやすく、なんといってもキッチンを中心として家事動線が以前より比べ物に ならないほど短く改善されました。寝室とキッチンが近いと本当に毎日の生活が楽に感じます。また収納ス ペースも十分あり、ルンバ基地専用のスペースもすっきりしていて重宝しています。
②【同居対応】
階段の位置を変更し、本玄関(北側)ホールから直接二階へアプローチできる間取りになったことで、それ ぞれの家庭が気がねなく住まえそうです。また勝手口ではなく玄関を南へも設けたことで、今後の生活の変 化にも対応ができるようになっており、安心です。
③【耐震と免震の強化】
調査の結果で弱かった部分が分かり、古民家特有の揺れをダンパーなどを入れ補完しながら補強工事をして くれたことのおかげで、既に強風や地震で感じていた揺れは全然感じなくなり、本当に強くなったんだと実 感しています。
④【断熱と気密の強化】
工事範囲で寒さに対してストレスを感じることが無くなったことは本当にびっくりです。寝室にエアコンは ありますが、昨冬はよほどの冷え込みが無ければつけることは無かったです。どこに居ても快適です。
⑤【想いの継承】
物を大切にする母に喜んでもらえるリフォームにしたかったので、リフォーム後も見える柱や梁の他に、建 具もお客様をお迎えする玄関で再利用されました。また、座卓の机は脚を足して頂きダイニングテーブルと なり、要望を全て叶えてもらえ、今は亡き母も喜んでくれているはずです。
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ゆい・リビングの現場日記
