梁を魅せる

梁(はり)を見せる

テレビや雑誌でリノベーションを見ると、古い住宅の天井に見える梁。


この梁って何なのか、という基本的な話しをあらためてするのも何なんですが、梁って「屋根を支えている」とても重要な木材(構造材)のことです。

屋根の傾斜と梁が、まるで隠れ家のようで、子供たちに喜んでもらえました。

でも今の住宅でこの梁を見ることはあまりなく、見上げれば大体はまっすぐな天井があるだけですね。

ではなぜこの写真のように「梁」を見せているところとそうでないところがあるのか不思議に思ったことは無いですか。

理由は次のように色々です。

そもそも梁の存在を知らない

梁の存在を知っているから隠した

梁の存在は知っているけど隠した

梁の存在を知っているから出した

梁の存在は知っているけど出した


使っていなかった屋根裏を利用して、子供達にそれぞれの個室をつくりました。


この写真のように湾曲している梁は今の住宅ではほとんど使われません。

(店舗などで構造材としてではなく飾りで付けられていることはよく見かけます)


まっすぐに張る天井と、梁を見せる天井とどちらが作成するのに費用がかかるかと言えば、梁を見せる方のが高価になります。


価格差は現場によっても違いますが、まっすぐな天井を作成する面積の費用と比べておおよそ2~3倍です。

8畳の部屋の天井を作るのに約40,000円程掛かったとすると、梁を見せる天井にすると80,000~120,000円くらいの費用になる計算になります。

ではなぜ余分なお金を掛けてまで梁を見せる天井にするのか。

その理由も色々ですが、

かっこいいから、あこがれていたから(意匠性・見た目・心理的問題)

普通に天井を張ると天井高が低くなってしまうから(物理的問題)

思い入れがあるから(感情・心理的問題)

それぞれの部屋に大容量の収納スペースも確保し、将来物が増えても困らないようにしました。

見た目もいいですよね。無機質さが軽減されます。私も好きです。

限られた住宅の有効活用として屋根裏を活用される方もゆいリビングのお客さんにはたくさん見えます。

そして、一番胸にきゅんと来るのが「梁に思い入れがある方」です。

何十年前の若かりし頃、両親と裏山から木材を運んで家を作った、父と一緒に建前(上棟※家の骨組みを大工さんがつくる工程)をした、などと、今は無き方々との思い出があふれ出る方も少なくなく、その家に対する愛着心をより高くされる役割を梁が成す事は珍しくありません。

大きな借金をして、文字通り人生を賭けて建てたお家は、子や孫として住むことを当たり前とされてきた世代にとって、祖先に感謝をするきっかけとして梁見せは効果があると思います。

おじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さんの命を削り、その命に守られ育ってきたことへの気付きと感謝を育むためにも、リノベーションによる「梁見せ天井」は、とても魅力的な方法だと思います。


これからリノベーションリフォームをされる方は、一度ご検討してみては如何でしょうか。

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