西尾 自然素材の家 ③

自然素材

今回は床材に特化してお伝えしています。

よく「フローリングは板と板の隙間が夏は詰まり
冬は空く(すく)」と言われます。

床材に使われる無垢の木材に限る事ではないですが、
木自体は「呼吸している」とよく言われます。

「呼吸」とは、空気に含まれている臭いや湿気を
木自体が吸ったり吐いたりする特性を指しています。

例えば、湿気を多く含んだ空気を木が吸うと
その空気は木の中に入るとどうなるのか。

空気や湿気は消えて無くなったりはしません。

一度木に吸収され、蓄えることになります。
(木は顕微鏡で覗くと無数の気泡(細胞膜)があり、
その細胞膜に湿気を取り込む)

無垢材はその湿気を「吸う・吐く」機能を残したまま
製品となっているため、

家の空気に含まれている湿気を吸収してくれる

湿度が下がる

カラッとしていて気持ち良い

フローリングって良いよね!

こんなメカニズムですよね。










この知識を基準に「無垢フローリングと合板フロア」
のメリットデメリットをまとめます。

         無垢        合板      
木の細胞膜   生きている     死んでいる 
木本来の性能  機能する      機能しない
安定性     ない(伸び縮み)  ある(動かない)
施工上の問題  冬つなぎ目が空く  つなぎ目は空かない
耐久性     長い(40~     短い(20~30年)
価格      高価        安価

上記を見てわかる通り、いずれもメリットあればデメリットが
あります。

30年と経たず表面の仕上材がはがれてしまった合板フロア

















最近は合板フロアでも無垢に見た目そっくりなものであったり
機能も近しいものも出てきているため、その選択判断はまた
難しくはなっていると思います。

ただ、このメリットデメリットさえ押さえておけば、後に
後悔する可能性は低くなるのではと考えています。

これまでのお客様より、この知識をもってしても
「やっぱり少し無理してでもフローリングにしておけばよかった」
というお声はちらほら届きます。逆に
「やっぱりフロアにすればよかった」というお声は今まで
一度も聞いたことないのは、やはり高いお金かけて選んだ床材
なので、満足したい気持ちが先に来るからでしょうか。

 
最近では自然素材に触れる機会が減ってきており、無垢の良さや
悪さに触れることすらなくなってきていますから、この
リフォーム・リノベーションを機に、本物を手に入れて
「自然本来の良さや悪さ」を体感頂きたいなと個人的に思います。

悪さ(欠点)も好きになれたら、本物の愛、ですね。


へこみや傷が付きますが、50年以上経っても木本来の機能を保ったままの無垢フロ-リング

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