佐藤一斉

佐藤一斉


みなさんは、佐藤一斉という人物をご存知でしょうか。

私は耳にしたことはあったものの、ついこの間までこれほどまでの影響を受けた人が多く居たのかと、知らなかったことを恥じました。

1772年から88歳の1859年まで生きておられた方なので、幕末(安政)時代の方です。

ウィキペディアには、

「江戸末期の儒学者であり,70歳にしてその時代の公的な学問・教育機関のトップである昌平坂学問所の儒官となり,88歳にて没するまで知力・気力の衰えることなく,同学問所の学問と教育を主宰した人物」

とありました。

彼が残した「言志四録」(げんししろく)には、長い人生においてしたためてきた世の理を解いた名言が詰まっています。

有名どころとしては、

「少(おさな)くして学べば、則ち壮にして為す有り。壮にして学べば、則ち老いて衰えず。老いて学べば、則ち死して朽ちず。」言志晩録60条

意味は、「子供の時に学んでおけば、壮年になってそれが役立ち、充実した日々を送ることができる。壮年の時に学んでおけば、老年になっても気力が衰えない。老年になっても学んでいれば、死んでもその名や精神は朽ちることはない。」

一生学ぶことの大切さを説いている詩です。

弟子で有名な方と言えば、佐久間象山、横井小楠、渡辺崋山でしょうか。

佐久間象山は後に勝麟太郎(海舟)や坂本龍馬へ影響を与えた陽明学者です。

一斉さんが残した言葉が、現代を生きる私達にも影響を及ぼしていること自体が、「死して朽ちず」を体現されていますよね。

こんな偉大な人物の言葉だからと考えるのは簡単な事ですが、実は身近な人からの一言にも、大切な言葉、自分の生き方に影響を及ぼした言葉なんかは有るのではないでしょうか。

両親から、友達から、先輩、後輩から、恋人から。

同じ言葉をもらったとしても、その言葉の重みというのは、受け手によって異なるのは言うまでもありません。

ただ、その同じ言葉を多くの人が金言だと感じたことから、今の時代にまで残っているメカニズムがわかります。

その多くの人が金言と感じた理由には、その多くの人が同じような状況に立たされているからに他なりませんよね。

その同じような状況(悩みや境遇)とはどんなことかと考えるに、「生きる」ということや「人を牽引する」、「人心を掌握する」こと、即ち心理を強く掴みたいと考えることが、時代は変われど変わらない難題である、ということになります。

ゆいリビングを経営運営する前も、学生時代のバンドメンバーとの人間関係や前職での人間関係も、すべて問題や悩みの根源は「人」との関わりの中で生まれます。

西尾という小さな商圏でしか活動していないにもかかわらず、その心理を掴むことは私にとってまだまだ難題です。

先人が残した言葉には、未来に生きる私達に対して必ず深いメッセージが隠れています。

そんな先人が残した金言を、自分の人生、ゆいリビングの人生、ひいては町や国のためのものにできたらなと、

佐藤一斉記念館のオープンイベントへ岐阜県岩村まで招待下さった伊藤さんに、感謝です。


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