家を継ぐ

古民家

昨日13:00よりご来店いただいたお客様は高浜市の若いご夫婦。

このご夫婦は代々受け継がれてきた築110年ほどのご自宅を新居としてリノベーションされます。

古民家リノベーションをゆいリビングへご相談いただいたきっかけはウェブサイトのようです。

古民家再生協会の会員であることであったり、古民家リノベーションの施工実績が豊富にあり、ご相談の一報を頂きました。

現在はお見積りを最終段階に仕上げている「間取りのおおよその決定」と「仕様打合せ」です。

そこで、その歴史ある住まいを継ぐという作業の大変さを垣間見る機会がありました。

これまでの打合せで承った事項を見積もりにそのまま反映させていくと、総額はご予算よりオーバーされていたようで、

「では優先順位をつけていきましょう」

とご提案し、その作業を行っていきました。

すると、なかなか答えが出ない問題が出てきました。

それは、仕上げ材に対するこだわりでした。

そのこだわりは、ご自身のではなくご親戚の者でした。


本家という誇りがお若いご夫婦にも既に備わっているのです。

「自分たちはあまりこだわりはないのですが、何かにつけ来訪されるお客様(特に親戚筋)が今回のリフォームにおいてあまりにも安っぽいものを施工すると、何を言われるかわからないからなあ」

とのこと。

たいへんですねぇ。

しかしこのお家にはこのお家の文化があり、風土があります。

私達は注意深くヒアリングし、より良い答えを出すための提案をすることが役割です。

施主様が若く建築知識が少ないからこそ本家に恥じない物を提案すると共に、予算においてもなるべく優しく感じられるような提案ができたらと思っています。


家を継ぐ


昔は当たり前だった日本の文化はこの半世紀で様変わりしました。

半世紀前問題ではなかった「介護」「子育て」「家についての教育」が、今の日本を苦しめています。

その原因は正に「家を継ぐ」「同居する(近くに住む)」ことを無くしていったからに他なりません。

このお客様のように、先祖を大切に思う気持ちはやはり親やおじいちゃんおばあちゃんが子や孫へその家について話をすること以外望めません。

自分の家に誇りを持つ。

自分の血に誇りを持つ。

誇り(プライド)を保ちながら、現代の流れにあった住まい方を、今後も出会った方々と話をしていきたいと思います。

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