魔法のリノベ ~切なる願い~
みなさんは見られましたか?
「魔法のリノベ」
リフォーム業界では少し話題になっております。
これまで色々なテレビドラマがあったかと思いますが、リノベーションを主題材として取り上げられたものは初めてのような気がします。
毎日携わっている自分たちの生業をドラマにするとどんな見え方になるんだろうという興味が一番でした。
その日はすんなり子供が早く寝てくれたため、22時から見ることができました。
内容はこうです。
60代夫婦が、築60年の古い住宅を老後の生活に合わせて住み良くする
このお題を業者がどうプレゼンして解決するか、です。
解決方法は、奥様(中山美穂)が大切にしたい「場所」を守りながら、ご主人の「したい事」ができる空間づくりを整えた、という結果です。
エンディングには、その古い家がリノベーされたアフターの映像がご夫婦の楽しそうに生活している風景と共に流されていました。
45分で完結しようとすると、本当にあっさりした構成になります(笑)
しかも、ライバル会社に「勝つ(受注する)」「負ける(失注する)」というのが面白味の中心になっている話しで、気持ちはわかりますがその点だけなにか腑に落ちなかったというのが本音です。
かっこいいこと言いますが、
一つひとつのご家庭にドラマがありますし、ドラマになる前提には必ず依頼主の「切なる願い」があります。
その「切なる願い」の解決方法が、身体的環境改善なのか、精神的環境改善なのかもそれぞれ。
またその「切なる願い」はひとつ解決すれば改善するなどという事はほとんどなく、ライフプランから考えなければならない人間関係や金銭事情が複雑に絡み合います。
このドラマをマニアックに仕上げようとしたら、ひとつの家庭のリノベでワンクールは必要になります。
近年、このリノベーションという言葉が一般化してきた状況ですから、いきなりマニアックなレベルのドラマは商業的に難しいと思いますが、今後そんなドラマがあったらまた腰を据えてみてみたいと思います。