アールをデザインに組み込む

アール

建築用語でよく使われる単語です。

いわゆる曲線のことを指します。

ゆいリビングのデザインには頻繁に
このアールが取り入れられます。

直線で、かつ直角でのみ建てられる住宅は
非常に多いです。

その直角のデザインをあえて計画的に
「売り」にしている会社もありますが、
多くの会社は、作業効率が良い、の一点で
そのデザインとなっています。

「では、直線や直角のデザインが悪いの?」
と聞かれてしまいそうなので、補足を。

決して直線や直角のデザインが悪いわけではないです。

もちろんゆいリビングのそのようなデザインとする
建物をつくっていたりします。

ただ私が疑問と思うのは、人間の体の部位や動きをみて
どこか直角でなければならない理由があるのか、と。

例えば、重力がある故に床面は水平であることに越した
ことはないですが、住宅内で目的地まで移動する際に
障害物となるものを避けていこうとした時、曲がり角には
当然「角」があります。

でも人間は角を曲がる時、機械のように90°に曲がりませんよね。

カーレース同様アウトインアウトで通ろうとするはずです。

その時に、その壁の角が少しでも出ていないと、ぶつかる
事も少ないでしょうし、廊下は少し広くなりますし、
ストレスの無い移動がし易くなるものと思います。

更に、思いもよらない視覚的効果があると私は思っており、
よってゆいリビングのリノベデザインにはアールを時折
入れ込んでいます。

その思いもよらない視覚的効果とはどんなことかと申しますと、
「空間が柔らかくなる」とでも申しましょうか。

ゴツゴツしている男性のボディーラインを直線直角美とし、
女性のボディーラインを曲線美と考えると、女性の曲線美の方が
美しいと感じます。

その柔らかな感覚を得られる美しさは、色々な場所や物で
感じ取れます。

わざわざその曲線美を体感したくて旅行先を決めることもあります。


これは、フランス パリ郊外のブロア城の中庭にあるフランソワ1世の翼にあるすばらしい螺旋階段。

これが17世紀ころまでに造られていたわけですが、この石をどれだけ手間をかけて構築したのか、想像を絶します。


























次はとても有名な建物です。同じくフランスパリ郊外にあるル・コルビュジエが建築した「サヴォワ邸」の螺旋階段です。





































直角美と曲線美の融合


















同じくフランス ロンシャン地方にある、ル・コルビュジエが建築した「ロンシャン教会」です。






































誰もが知っているような建築家の真似をしたがっている
だけなのかもしれません。

ただ、私自身が「なんだか気持ちよい」と思えることの
共感者は多くいるのではないかと思っていて、ちょっと
したことではあるのですが、その曲線美を手にされた
お客さんが、「ゆいリビングでデザインしてもらったの!」
と胸を張れるように、デザイン以外の面でも精進して
行かなければと思っています。


アールへのご興味あれば、また一言お伝えくださいね。

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