残念でした。でも嬉しい。

人生無駄なことなど何一つない。有るとすれば、それは挑戦しなかったこと。


こんなことをよく目にしたり耳にしたりします。

みなさんはいかがですか。


先日「その場で設計いたしまショー」という、リノベーションするかどうかわからないけど、するならどんなことが叶うのか、という疑問を解決するイベントを行いました。

そのご来店されたお客様の中に20代後半のご夫婦が来場され、私が対応をしたのですが、三世帯同居を希望された方でした。

現在の状況をヒアリングし、まずどんな構想かを伺いました。

そのお話しの中で描いた間取りをその場で設計して未来を想像して頂きました。

しかしその構想を少し現実的に考えていくと壁はいくつも現れます。

そもそも今の家に投資すべきなのか、

15年後の住まい方に変化はどのように起こっているのか、

子供が同居となれば人間関係はどう変化していきそうか、

収入面で大きな問題が起こる可能性は高くないだろうか、

等、大きな投資をするにあたってできる限り想定できることを話し合います。


このお話しを二時間程度の時間でさせて頂きまして、お帰りになられる時の顔つきはやや考え込まれていそうな感じだったことを覚えています。

「また何か相談事あればご連絡くださいね」とお伝えしてお帰りになられました。

ワクワクがドキドキよりも勝っていた気持ちは、現実的に考えると思ったよりたくさんの事を考えなくてはならなくなりますから、誰しもが同じ道を通るのだと思います。

それからなぜかそのお客様の事が頭から離れず、どうされているかなぁと気になり、数週間して「その後どうなりましたか?」とメールでお伺いをしてみました。

すると、親夫婦とも話し合った結果、新築を考える流れになったことを教えて頂きました。

リノベーションの方が確実に少額で良い生活ができることはお伝えして、それにワクワクもされておられましたが、やはりお父さんお母さんともお話しをしていなかったこともあり、振られてしまいました。

もったいない。残念だなぁ。

正直な私の気持ちです。

ただ、文中に

「いろいろな人と話したけど、太田さんが一番いい人」とお褒めの言葉を頂けました。

もしかすると社交辞令なのかもしれません。

真に受けない方が良いのかもしれません。

しかし素直な私はこう思うんです。

「その家族の立場に立っていろいろ提案したから、その気持ちが伝わったのかな」と。


単純に、嬉しいご評価です。

残念な結果にはなりましたが、また何か良い未来につながるご縁だったと思うようにしています。


もしあの時、保身に走りうわべの提案ばかりをしていたら、きっとこのような評価を頂くことは無かっただろうなと思います。

まずはご相談者の立場にスッと入り込み、その人が自分ならこうされたら嬉しいよな、と、建築・デザイン・融資・不動産のプロの知識を最大限にして今後も良き相談者のレベルを高めていきます。

そう強く思えた出来事だったので、みなさんに自慢のコラムを読んで頂きました。


ありがとうございます!

コンセプト

施工事例

イベント・チラシ・メディア情報

ゆい・リビングの現場日記

代表者コラム

お役立ち情報

お問い合わせ